産党3年後までに野党
連合政権目指す活動方針案

共産党は国際情勢の変化を踏まえ、16年ぶりに党の綱領の一部を改定することになりました。また、安倍政権の政治は「戦後史上最悪の暴政」だとして、党創立100周年となる3年後までに、野党による連合政権の実現を目指す活動方針案をまとめました。

共産党の中央委員会総会は4日、党本部で開かれ、党の綱領の改定案が示されました。

改定は平成16年以来で、世界情勢について記載している第3章の改定案では、アメリカについて「地球的規模で軍事基地をはりめぐらし、世界のどこに対しても介入、攻撃する態勢をとり続けている」と批判しています。

また、中国やロシアを念頭に「大国主義・覇権主義は、世界の平和と進歩への逆流となっている。アメリカとほかの台頭する大国との覇権争いが激化し、新たな緊張を作り出している」と指摘しています。

さらに第4章の改定案には、原子力発電所と温室効果ガスの排出をいずれもゼロにする目標が初めて明記されました。

一方、総会では今後の活動方針案も示され、安倍政権の政治は「戦後史上最悪の暴政だ」と批判し、党創立100周年となる3年後までに野党による連合政権を実現するとしています。

共産党は綱領の改定案と活動方針案を来年1月の党大会で正式に採択することにしています。