害ごみ「年内には生活圏
から撤去目指す」小泉環境相

小泉環境大臣は河野防衛大臣とともに、台風19号で千曲川などが決壊し浸水の被害が発生した長野県を視察し、年内には生活圏内から災害廃棄物を撤去することを目指す考えを示しました。

小泉環境大臣と河野防衛大臣は、はじめに長野県庁で阿部知事と面談しました。

阿部知事は国の支援に感謝を伝えたうえで「今後もさらなる支援をお願いしたい」と述べ、災害廃棄物処理の自治体負担に対する国の補助率のアップ、半壊以下の家屋を公費で解体した際の費用に対する補助の拡充を文書で要望しました。

続いて一行は長野市内で避難所を訪問したあと、災害廃棄物の集積場を視察しました。

大量に出る災害廃棄物の処理は各自治体で問題になっていて、長野市内では、被災地に散らばっている仮置き場からより大きな集積場に集めたうえで、大型トラックで市外などに運び出す対応を先週から始めたということです。

環境省と自衛隊も処理の活動に参加していて、小泉大臣らは積み上げられた廃棄物を見ながら担当者から現状について説明を受けていました。

視察後、記者団の質問に応じた小泉環境大臣は「県外に運び出せるよう愛知県や三重県など外部の自治体との調整を急いでいる。年内には生活圏内から撤去することを目指したい」と述べました。