術祭への補助金不交付
「衆院憲法審で議論を」野党

愛知県の国際芸術祭への補助金を文化庁が交付しないと決定したことについて、野党側は、「政府が表現内容をコントロールすることにつながり、『表現の自由』への脅威となる」などとして、衆議院の憲法審査会で議論するよう与党側に求めることになりました。

愛知県で開かれた国際芸術祭、「あいちトリエンナーレ」に文化庁が補助金を全額交付しない決定をしたことを受け、立憲民主党の山花・憲法調査会長ら、衆議院憲法審査会の野党側のメンバーは、23日、愛知県側から聞き取りを行いました。

メンバーは24日記者会見し、山花氏は、「聞き取りの結果、展示の内容を審査して不交付を決定したのではないかという疑いを強く持った。不交付の決定には理由がない」と指摘しました。

そのうえで、「政府が表現内容をコントロールすることにつながり、憲法で保障された『表現の自由』への脅威となる」と述べました。

野党側は、不交付の決定の経緯などを衆議院の憲法審査会で議論するよう与党側に求めることにしています。