潟県中越地震から15年
地域の維持が課題

68人が犠牲になった新潟県中越地震から23日で15年となります。被害が出た地域では、地震からの復興は進んだものの、人口減少や高齢化が加速し、地域をどう維持していくかが課題となっています。

平成16年10月23日に発生した、新潟県中越地震では最大で震度7の揺れを観測して68人が犠牲になり、12万棟余りの住宅が被害を受けました。

地震の発生から23日で15年となり、長岡市など、被害が出た各地で追悼式典が開かれ、地震が発生した午後5時56分に合わせて黙とうが行われます。

こうした地域では、この15年で道路をはじめインフラの再整備や住宅の再建など、復興は進んできました。

一方で、地震のあとは、各地で人口減少や高齢化が加速していて、このうち5人が亡くなり、土砂崩れなどで一時住民全員が避難を余儀なくされた旧山古志村、現在の長岡市の山古志地区では、この15年間で人口が56%減少し、冬場の除雪作業や地域の見守りをする人の確保が難しくなっています。

長岡市などは観光を通じた交流人口の拡大や、国による中山間地域の見守り活動を行う支援員の制度の活用を進めていますが、地域をどう維持していくかが課題となっています。