裁決議違反疑いの船舶
日本入港も「違反事実なし」

北朝鮮に対する制裁決議違反の疑いで韓国から入港禁止措置を受けた船舶について、菅官房長官は記者会見で、日本への入港を把握しているとしたうえで、立ち入り検査で北朝鮮産の石炭の運搬や国内法に違反する事実は確認されなかったことを明らかにしました。

北朝鮮産の石炭を積むなどして、国連安全保障理事会の制裁決議に違反した疑いがある複数の船舶について、韓国政府は、自国への入港を禁止する措置を取っていますが、日本には入港していると指摘しています。

これに関連して、菅官房長官は午前の記者会見で「指摘されている船舶が韓国政府による入港禁止措置以降も、わが国の港に入港していることは把握している」と述べました。

そのうえで「入港した際には関係法令に基づき、関係省庁が連携して立ち入り検査などを実施している。これまでに北朝鮮産石炭の運搬や国内法に違反する事実は確認されていないと報告を受けている」と述べました。