電幹部の金品受領
福井県知事が徹底究明を要請

関西電力の経営幹部らが福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題で、福井県の杉本知事が菅原経済産業大臣を訪れ、事実関係を徹底的に究明することなどを求める要請書を手渡しました。

福井県の杉本達治知事は11日午後に経済産業省を訪れ、菅原経済産業大臣と面談しました。

このなかで杉本知事は、関西電力の経営幹部らが原子力発電所が立地する福井県高浜町の元助役から多額の金品を受け取っていた問題について、事実関係を徹底的に究明することなどを求める要請書を菅原大臣に手渡しました。

杉本知事は「公益的な事業を行っている会社がコンプライアンスを無視して運営されていたことに危惧を抱いている。取締役会や監査が機能していなかったのが大きな問題で、機能するような体制にしていただきたい」と述べました。

これに対し菅原大臣は「第三者による調査委員会が立ち上がっているので、可及的速やかに結果を得て、経済産業省としてしっかり処していきたい」と応じました。

要請書では今回の関西電力の問題について、立地地域との信頼関係を大きく損なうもので、企業のコンプライアンスのありかた、ガバナンスの面から極めて遺憾だなどと指摘しています。

面談のあと杉本知事は記者団に対し「原子力発電所の職員の士気が下がっていると思う。非常に危険な状況なので士気が下がらないよう手当てをしていただきたい」と述べました。