フリカ豚コレラの国内
侵入防止に全力 官房長官

感染力が極めて強い「アフリカ豚コレラ」が中国や韓国で相次いで発生していることについて、菅官房長官は、国内への侵入が水際まで迫っているという認識を示したうえで、検疫の強化など、政府一体となって侵入の防止に全力を尽くす考えを示しました。

「アフリカ豚コレラ」は、感染力が極めて強いうえ、致死率も高い豚の病気で、日本での発生は確認されていませんが、中国で全国的にまん延しているほか、韓国や北朝鮮などでも発生が確認されています。

これについて菅官房長官は午後の記者会見で「アジアでは中国や韓国を含む国々で発生している。また、わが国に持ち込まれた豚肉製品からアフリカ豚コレラの生きたウイルスが確認される事例も発生するなど、水際まで迫っているという認識を持っている」と述べました。

そのうえで菅官房長官は「政府としては、検疫探知犬を増やすなど、農林水産省をはじめとする関係省庁が連携して、水際検疫を徹底している。ことし4月からは旅行者による悪質な畜産物の持ち込みへの対応を厳格化し、違法な持ち込みを摘発している。引き続き政府一体となってアフリカ豚コレラの侵入防止に全力を尽くしていきたい」と述べました。