候変動への対策は
セクシーに」小泉環境相

国連の温暖化対策サミットに出席するためニューヨークを訪れている小泉環境大臣は記者会見で「気候変動のような大きな問題は楽しく、クールでセクシーでなければならない」などと述べました。

この発言は現地で主に海外メディア向けに英語で会見した際のもので「政治には非常に多くの課題があり、時には退屈だ」と話したあと、同席していた国連気候変動枠組条約の事務局長を務めた女性のこれまでの発言を引用する形で述べました。

小泉大臣のこの発言については、ロイター通信が「日本の新しい環境大臣が気候変動との戦いを『セクシーに』と発言」などと大きく報じています。

小泉大臣はその後、発言について報道陣に問われると「それを説明すること自体がセクシーではない。あの場で私と一緒に同席してくれた人の会合の中での言葉の一つであり、やぼな説明はいらない」などと話しました。

菅官房長官「国連の前事務局長の発言引用」

菅官房長官は閣議のあとの記者会見で「反響が大きかったというのはよく承知しているが、小泉環境大臣の発言については国連の気候変動枠組条約のフィゲレス・前事務局長の発言を引用しながら述べられたんだろうと思う」と述べました。

自民 世耕氏「政府を代表する立場で発信を」

自民党の世耕参議院幹事長は記者会見で、「小泉環境大臣は就任まもない状況の中、非常に慎重で安全運転に努めていると思う。環境政策はエネルギー政策とも緊密にリンクしており、小泉大臣には関係省庁ともよく調整したうえで、政府を代表する立場で発信してもらいたい」と述べました。