ランプ大統領 温暖化
対策サミットに短時間出席

アメリカのトランプ大統領は国連総会に合わせて開かれている温暖化対策サミットに急きょ、短時間、出席しました。当初の予定にない出席で、トランプ大統領は発言しないまま退席しました。

トランプ大統領は23日、国連総会に合わせて国連のグテーレス事務総長が呼びかけて開いた温暖化対策サミットの会場に、ペンス副大統領やポンペイオ国務長官らとともに急きょ姿を見せ、席につきました。

トランプ大統領は15分程度、会場にとどまり、ドイツのメルケル首相らの演説を聞いたあと退席し発言はしませんでした。

サミットは、グテーレス事務総長が温暖化対策の強化につなげようと、各国政府に対しこれまでの取り組みを上回る具体策を持ち寄るよう呼びかけて開いたものです。

60か国以上の首脳や閣僚が出席して演説する予定でしたが、事前のプログラムでトランプ大統領は演説する首脳の中に含まれておらず、出席しない見通しでした。

トランプ大統領は温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱を表明するなど温暖化対策に後ろ向きな姿勢を見せています。

今回の出席についてフランスのマクロン大統領は「非常に前向きなメッセージだ」と述べて評価しました。

今回の出席の意図は明らかになっていませんが、アメリカでもハリケーンや洪水の被害が相次いだことなどから、与党 共和党の支持者の間でも温暖化への懸念が徐々に高まっていて、共和党の議員からはトランプ政権に政策の変更を求める声が上がっています。

トランプ大統領 出席理由問われると…

トランプ大統領は当初予定していなかった温暖化サミットに出席した理由について、シンガポールのリー・シェンロン首相との会談の冒頭、記者団に問われると「なぜなら私は、きれいな空気、きれいな水があるべきだと考えているからだ。とてもシンプルだ」と述べました。