倍首相 プーチン大統領
側近と会談 安保で対話要請

安倍総理大臣は日本を訪れているロシアのパトルシェフ安全保障会議書記と会談し、平和条約締結の環境整備を進めるため、安全保障分野で相互理解を深めることが重要だとして事務レベルの対話を重ねるよう求めました。

安倍総理大臣は17日夕方、総理大臣官邸でロシアのプーチン大統領の側近、パトルシェフ安全保障会議書記と、およそ30分間会談しました。

この中で安倍総理大臣は、日本が導入する新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」にロシア側が懸念を示していることを踏まえ、平和条約締結の環境整備を進めるためには、両国間で安全保障分野の協力や相互理解を深めることは重要だという考えを示しました。

そのうえで新たに就任した国家安全保障局の北村局長と対話を重ねるよう求めました。

これに対しパトルシェフ書記は、これに先立って行われた北村局長との協議で、両国の安全保障政策などについて有意義な意見交換ができたという認識を示しました。

北村局長とパトルシェフ書記の協議では、朝鮮半島の非核化に向けて緊密に連携していくことでも一致しました。

会談後、パトルシェフ書記は記者団に対し「平和条約は締結しなければならず、そのために条件を整える作業を行いたい」と述べました。