況は改善するどころか
悪化している」多古町長

千葉県北東部の多古町では広い範囲で停電や断水が続いています。電話もほとんどつながらず、所一重町長は「状況は改善するどころか、悪化している」として支援の強化を訴えています。

人口が1万4600人余りの千葉県多古町では、12日も全体の75%に当たるおよそ4500戸で停電、80%に当たるおよそ4800世帯で断水が続いています。また依然として、電話もほとんどつながらない状態です。

飲料水については自衛隊や県内のほかの自治体が給水車を派遣し、町役場には住民がタンクや袋を持って訪れています。

町内の避難所で家族と一緒に一夜を明かした33歳の女性は「電気や水が使えず、今後、どうなるのか、分からないので不安です。復旧にこれほどの時間がかかり驚いています」と話していました。

所一重町長は「停電や断水に加え電話もほとんどつながらず、状況は改善するどころか、悪化している。犠牲者を出さないよう職員も不眠不休で対応しているが、とにかく停電の復旧をできるだけ急いでもらいたい」と訴えています。