初からもっと県をあげ
国に支援求めるべきだった」

台風15号の影響で、12日も停電が続くなど、甚大な被害を受けた千葉市の熊谷市長は、記者団に対し「当初から、県をあげて、国に支援をもっと求めていくべきだった」などと述べ、千葉県や東京電力の対応を批判しました。

12日朝開かれた市の災害対策本部会議で、熊谷市長は「停電して4日目で、市民の疲弊は相当なところまできている。通信が断たれ、SOSの声すらあげられない状態の人たちがいるので、現地に足を運んで、あらゆる支援をしてほしい」と指示しました。

また会議では、被災した人に移動販売車で食料品を届ける態勢をとっていることや、市内の公共施設の浴場を無料開放していることなどが報告されたほか、国や市の支援制度を資料で周知していくことなどが確認されました。

会議のあと熊谷市長は記者団に対し、「過去に例のないレベルの災害で、当初から、もっと県をあげて、国に対し、もっと支援を求めていくべきだった」と述べ、千葉県の対応の遅れを指摘しました。

また東京電力の停電の復旧見通しの甘さについて、「最悪な事態を想定する意識を持ってほしい」と批判しました。