科相起用の萩生田氏
「新時代に対応できる教育」

文部科学大臣に起用される萩生田光一氏は、総理大臣官邸に呼び込まれたあと、記者団に対し、「教育、科学技術、スポーツ、文化、いずれも大切なテーマなのでしっかりとやっていきたい。世の中がどんどん変わっているので、新しい時代にしっかり対応できる子どもたちの教育に力を入れていきたい」と述べました。

初閣議後会見「英語民間試験の制度磨く」

萩生田文部科学大臣は、初閣議のあとの記者会見で、再来年から始まる「大学入学共通テスト」に導入される英語の民間試験について、「間違っても、次の受験生が実験台になるような制度であってはならないので、問題があれば、制度を磨いて、国民や受験生の皆さんが納得する試験にブラッシュアップしていきたい」と述べました。

また、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、文部科学省の局長と面会した際のみずからの発言をまとめたとされる文書が、おととし、見つかったことについて、「当時、官房副長官として機会があるごとに説明していたが、私の発言メモなるものは、文部科学省内から発見されたもので、所管の上司が了解もしていないメモのようなものだった。当時の大臣からおわびをいただいて、ご迷惑かけたということを言われている。国会で、説明はしてきたつもりだが、大臣として仕事を行うにあたって、疑念が晴れていないという指摘があるのだとすれば、私の立場で説明できることはしたい」と述べました。

このあと、萩生田大臣は、文部科学省で記者会見し、教育勅語について、「すでに効力を失った文書だ。教育勅語そのものとは離れて友達を大切にするなどの考えは、現代でも通用するものであるという認識だ」と述べました。