治家目指す女性を後押し
合宿にマレーシアからも参加

政治家を目指す女性を後押ししようと、効果的な選挙運動の進め方などを学ぶ女性のための合宿が都内で行われ、マレーシアからも女性たちが初めて参加しました。

この合宿は政治学の専門家らがつくる団体と笹川平和財団が都内で行っていて、議員を目指す女性30人余りが参加しました。

各国の議員たちでつくるIPU=列国議会同盟によりますと、アジア各国では国会議員に占める女性の割合は20%と、世界平均の24.3%より低く、日本は10.1%にとどまっています。

ことしは女性議員の割合が同じく低いマレーシアからも地方議員や政治家を目指す女性たち5人がオブザーバーとして初めて参加しました。

このうち、ヌライニ・ハジカさん(28)は弁護士として働きながら首都クアラルンプール近郊の市議会の議員を務めていて、母国でも女性向けの政治トレーニングを行いたいと、参加しました。

7日は自分の政策を分かりやすく1分間で伝えるためのスピーチの組み立て方や発声の方法を学び、参加者を前にスピーチを披露したヌライニ・ハジカさんは生まれたばかりの息子を育てる母親として「出産した女性が仕事に復帰できない問題を解決するため、柔軟な勤務時間を導入したい」と訴えました。

ヌライニ・ハジカさんは「もっと多くの女性が自分の信念のために立ち上がるべきです。女性がいつでも選挙に出る準備ができるよう、トレーニングが必要だと思います」と話していました。