奈川県 黒岩知事発言に
弁護士グループが抗議声明

愛知県の国際芸術祭で、「表現の不自由」をテーマにした企画が中止された問題で、神奈川県の黒岩知事が「展示は政治的なメッセージで県内ならば絶対に開催を認めない」などと発言したことを受け、弁護士のグループが発言の撤回を求める抗議声明を出しました。

愛知県で開催中の「あいちトリエンナーレ」では、「表現の不自由」をテーマに慰安婦問題を象徴する少女像などが展示されましたが、テロ予告や脅迫ともとれる内容の電話などが相次ぎ、開催3日で中止されました。

この問題をうけ、神奈川県の黒岩知事は先週の会見で、「展示は政治的メッセージで表現の自由から逸脱している。仮に県内で同じことがあれば、絶対に開催を認めない」と発言しました。

これに対し、県内の弁護士でつくる自由法曹団神奈川支部が声明を出し、「政治的メッセージだとして制限してもかまわないとなれば、権力者が自分に不都合な言論や表現に『政治的』とレッテルを貼り抑圧することが可能になる」と批判しました。

また知事が、「少女像は事実をわい曲」しているとし、「強制的に連行したようなニュアンスで伝えられている」と述べたことに対し、1993年のいわゆる「河野談話」で、慰安婦の募集などについて、「総じて本人たちの意思に反して行われた」とあるとして歴史認識が不適切だと主張しました。

そのうえで「表現の自由を侵害する発言だ」として、厳重に抗議し、発言の撤回を求めています。