政から民間主導へ”
クールジャパン新戦略決定

アニメや和食など「クールジャパン」と呼ばれる日本独自の文化をより広く海外に発信しようと、政府は発信力のある個人や団体をネットワーク化するなど、これまでの行政主導から民間主導への転換を目指すとした新たな戦略を決定しました。

漫画やアニメ、和食など日本独自の文化の海外への発信を強化するため、政府は4年前に取りまとめた「クールジャパン戦略」の見直しを進めていて、3日、総理大臣官邸で開かれた知的財産戦略本部の会合で、新たな戦略を決定しました。

それによりますと、これまでの行政主導から民間主導への転換を目指し、発信力のある個人や団体をネットワーク化することや、著名な外国人から意見を募って施策に反映させることなどを掲げています。

また、自治体や地方の企業が取り組みやすいよう、外国人の関心などを分析したデータを共有することや、外国人の長期滞在を促すため、在留資格の在り方を今後検討することなども盛り込まれています。

会合で安倍総理大臣は「ラグビーワールドカップや、東京オリンピック・パラリンピックなど、世界の注目が集まるチャンスを生かしていかなければならない。戦略に基づく取り組みを政府一丸となって進めてもらいたい」と述べました。