7「首脳宣言」出さない
方向 意見の隔たり大きく

今週末にフランスで開幕するG7サミット=主要7か国首脳会議で、例年、発出されてきた「首脳宣言」について、自由貿易や地球温暖化対策で各国の意見の隔たりが大きいことから、ことしは発出しない方向で調整が進められていることがわかりました。首脳宣言が発出されなければ1975年にサミットが始まって以降、初めてのこととなります。

G7サミット=主要7か国首脳会議は、フランス南西部のビアリッツで今週末の24日に開幕し、安倍総理大臣をはじめG7各国の首脳が出席するほか、議長国フランスが招待したアフリカやアジアなどの8つの国の首脳の出席も調整されています。

こうした中、ことしのサミットでは、先に開かれたG20大阪サミットで、自由貿易や地球温暖化対策をめぐって、各国の意見の隔たりが大きく、調整が難航したこともあって、例年取りまとめられてきた首脳宣言を発出しない方向で調整が進められていることがわかりました。

首脳宣言が発出されなければ、1975年にサミットが始まって以降、初めてのこととなります。

その一方で、「アフリカのパートナーシップ」や「不平等との闘い」などをテーマに議論し、分野ごとに成果文書をまとめる見通しとなっています。