から有志連合へ協力要請
政府は慎重に検討

アメリカが結成を目指す、ホルムズ海峡での有志連合をめぐり、7日に行われた日米防衛相会談で、アメリカのエスパー国防長官が日本の協力を要請したことから、政府は、ほかの国の対応なども見ながら、自衛隊派遣の可能性などを慎重に検討することにしています。

先月就任したアメリカのエスパー国防長官は、7日、就任後初めて岩屋防衛大臣と会談し、アメリカが中東のホルムズ海峡の安全確保のために結成を目指している有志連合をめぐって意見を交わしました。

エスパー長官は会談に先立って、有志連合について「日本が強く検討すべきものだ」と述べていて、防衛省幹部によりますと、岩屋大臣との会談では「ホルムズ海峡で航行の安全を確保することは重要で、協力してほしい」と述べ、日本の協力を要請したということです。

政府は、同盟国であるアメリカからの打診は重要だとする一方で、イランとの伝統的な友好関係も維持したい考えで、まずは外交努力を重視する方針です。
そのうえで、アメリカとイラン両国との関係や中東の情勢、それに、ほかの国の対応なども見ながら、自衛隊派遣の可能性などを慎重に検討することにしています。