質賃金伸び率 衆議院が
野党方法で算出 マイナスに

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」をめぐり、衆議院が野党側から求められた方法で去年の実質賃金の伸び率を算出したところ、マイナス0.4%と厚生労働省が公表している値より低くなりました。

厚生労働省の「毎月勤労統計調査」では、去年の実質賃金の伸び率は、前の年と比べプラス0.2%でしたが、調査対象となる事業所の入れ替えが行われたことから野党5党派は前の年も調査対象となった「共通事業所」と呼ばれる事業所だけで算出するよう衆議院規則に基づいて、衆議院に求めていました。

これを受けて衆議院調査局は、5日開かれた野党側の会合で、求められた方法で算出した結果を示しました。

それによりますと、去年の実質賃金の伸び率は、マイナス0.4%と、厚生労働省が公表している値より0.6ポイント低くなりました。

この結果は野党側が独自に試算した数値とほぼ同じで、出席した議員からは「想定通りの数字で、厚生労働省も認めるべきだ」とか「アベノミクスの成果を偽装している」などの意見が出され、今後も政府を追及していくことを確認しました。