朝鮮の飛しょう体発射で
国連安保理が臨時会合

北朝鮮が先月、短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体を発射したことなどを受け、国連の安全保障理事会で臨時の会合が開かれ、各国から懸念が示されました。

北朝鮮は先月25日に日本海に向けて短距離弾道ミサイルとみられる飛しょう体2発を発射したのに続き、先月31日にも何らかの飛しょう体2発を発射しました。

31日の発射について北朝鮮が大口径のロケット砲の発射実験だったとする一方、韓国軍は短距離弾道ミサイルだったという見方を示していて、詳しい分析を進めています。

一連の飛しょう体の発射を受けて、国連の安保理では1日午前、日本時間の2日未明からイギリスとフランス、ドイツの要請に基づいて臨時の会合が開催され、1時間余りにわたって非公開で協議が行われました。

会合のあとイギリスのピアス国連大使は飛しょう体の発射について各国から懸念が示されたとしたうえで、「北朝鮮とアメリカが有意義な話し合いを続けていくよう関わっていきたい」と述べ、米朝に対話の再開を促す考えを示しました。

またピアス大使は北朝鮮に対する国連の制裁決議については、北朝鮮が核とミサイルを破棄するまで維持する必要があると強調しました。