国務長官 “タイで
日米韓外相会談” を

日本と韓国の関係が悪化する中、アメリカのポンペイオ国務長官は、今週、タイで開かれる国際会議に合わせて日米韓3か国の外相会談を開催し、日韓の両外相に対して関係改善を促す考えを明らかにしました。

アメリカのポンペイオ国務長官は、ARF=ASEAN地域フォーラムに参加するためタイに向かう途中、機内で記者団に対し、タイでは日本の河野外務大臣と韓国のカン・ギョンファ(康京和)外相と個別に会談するほか、3か国の外相会談も開催する予定だと説明しました。

そのうえで「会談では、日韓の両外相に対して前に進む道を見つけるよう促していく。それが重要だと考えている」と述べ、太平洋戦争中の「徴用」をめぐる問題などで関係が悪化する日韓両国に関係改善を促す考えを明らかにしました。

ポンペイオ長官は「日韓ともにわれわれの重要なパートナーだ。両政府とも北朝鮮の非核化に向けてアメリカと緊密に連携している」と述べ、日韓どちらの肩を持つつもりもない考えを示すとともに、日米韓3か国が結束する重要性を強調しました。

一方、北朝鮮の当局者が先週、南北の軍事境界線で接触したホワイトハウスの当局者に対して、米朝の実務協議をまもなく開催する見通しを示したことについて、ポンペイオ長官は「実務協議が近く始まると考えている。期待している」と述べる一方、ARFが開かれるタイで協議が実現するかどうかは明らかにしませんでした。