日韓「介の予定はない」
米国務次官補

日本の韓国への輸出規制強化に韓国が反発していることをめぐり、アメリカのスティルウェル国務次官補は「最も強固な同盟関係に亀裂が生まれないようにする必要がある」と述べ日韓関係のさらなる悪化は望まない考えを示しました。一方で、現時点ではアメリカとして仲介はせず、日韓の対話による解決を促す姿勢を強調しました。

アメリカのトランプ政権で東アジア政策を担うスティルウェル国務次官補は先月の就任後、初めて日本を訪れNHKのインタビューに応じました。

スティルウェル次官補は、日本の韓国への輸出規制強化に韓国が反発していることについて「両国関係が緊張するのは助けにならない」と述べました。

そして「アメリカとしては北東アジアで最も強固な同盟関係に隙間や亀裂が生まれないようにする必要がある」と述べ、日韓関係のさらなる悪化は望まない考えを示しました。

そのうえで「日韓には前向きに協力できる分野に目を向け障害を乗り越えるよう促していく」と述べました。

一方で「私が仲介する予定はない」とも述べ、現時点ではアメリカとして積極的には仲介はせず、日韓の対話による解決を促す姿勢を強調しました。

この問題で韓国政府はアメリカに高官を相次いで派遣し働きかけを強めていますが、アメリカ国務省は今のところ具体的な対応については言及しておらず、当面は推移を見守る構えだとみられます。