茨城県 同性のカップルに
パートナー制度を導入へ
同性のカップルが互いを人生のパートナーであると誓ったことを公的に認める制度を、茨城県が、来月から導入することになりました。こうした制度の導入は、都道府県では初めてだということです。
これは、茨城県の大井川知事が24日記者会見して発表しました。
この制度は、同性のカップルが互いを人生のパートナーだとする宣誓書をそろって届け出ると、県が受領証を発行するという「パートナーシップ宣誓制度」で、来月1日から導入するということです。
同性のカップルは、日本では結婚が認められていませんが、今回の制度によって、原則として家族しか入居できない県営住宅に申し込むことができたり、県立病院で、本人に代わって同性のパートナーが、手術に同意できたりするということです。
県によりますと、こうした制度は、東京の渋谷区や札幌市などで導入が進んでいますが、都道府県では、茨城県が初めてだということです。
制度をめぐっては県議会の最大会派の「いばらき自民党」が、慎重な対応を求めていたことなどを考慮し、「今回の制度は、従来の婚姻制度とは明確に異なる」としています。
大井川知事は「差別や偏見といった人権侵害に関わる問題でもあるため、一刻も早く導入するメリットが大きいと判断した」と話しています。