ージス またデータ
異なる 山口でも2m高く

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐり、候補地の山口県側に防衛省が示した資料に記された高台の標高が、国土地理院のデータと異なっていたことが新たにわかりました。防衛省は、追加の測量調査などを行って改めて地元に説明する方針です。

新型迎撃ミサイルシステム、「イージス・アショア」の配備計画をめぐっては、これまで、候補地の1つ、秋田市に関連する調査データのミスなどが明らかになり、岩屋防衛大臣は、さきに、秋田県の佐竹知事らに謝罪しました。

こうした中、もう一つの候補地の山口県萩市などに防衛省が示した資料に記された高台の標高が、国土地理院のデータと異なっていたことが新たにわかりました。

資料は「グーグルアース」を使って作られていて、萩市に隣接する阿武町の高台の標高が、576メートルと記され、国土地理院のデータより2メートル高くなっています。

防衛省は、高台の標高を公式に定める基準はなく、誤りではないとしたうえで、標高差は2メートルと小さく、配備の適否の判断に影響を与えるものではないとしています。

防衛省は今後、追加の測量調査などを行って、資料を精査したうえで、改めて山口県側に説明して、不信感を払拭(ふっしょく)したい考えです。

地図の専門家「根拠確かな資料提供を」

これについて地図の調査研究をしている一般財団法人、日本地図センターの田代博さんは「グーグルアースが便利なのは分かるが、地元住民に対する配備への説得材料として示すのであれば、誤差が明確に示され根拠も確かな国土地理院のデータなどを使ったほうがよい」と指摘しました。

そのうえで、「机上のデータに加え、実際に現地で調査するなど、複数のデータに基づいた資料を提供する必要があると思う。秋田県でのデータの問題も出ている中で、国は、もう一度、基本に立ち返った調査や説明が求められる」と話しています。

菅官房長官「信頼回復のため全力で取り組んで」

菅官房長官は午前の記者会見で「山口県の説明資料については、使用する地図のデータの違いによるものだと報告を受けている。いずれにしろ今般の一連の事案を踏まえ、より精緻で分かりやすい資料とすることが必要だ。今後、説明内容の確認や見直しをする中で、防衛省において資料の修正や整理をしっかり行うなど、信頼回復のために全力をあげて取り組んでほしい」と述べました。

山口県知事「納得のいく説明を」

これについて、山口県の村岡知事は20日、報道各社の取材に応じ、「グーグルアースと国土地理院の数値が異なることは、調査結果の結論に影響するものではないと思うが、さまざまなデータの数値があるなかで、国はなぜそれをとったのか、地元に納得のいく説明をしてもらう必要がある」と話しています。