衛省が体制立て直しに
新組織「信頼回復に全力を」

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐり、調査データに誤りがあった問題などを受けて、防衛省は、体制を立て直すための組織を発足させ、岩屋防衛大臣は、これまでの進め方を見直し、信頼回復に全力を尽くすよう指示しました。

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備をめぐっては、候補地としている秋田市に関連する調査データのミスや、住民説明会での職員の居眠りが明らかになり、地元では反発が広がっています。

これを受けて防衛省は、体制を立て直すため、防衛副大臣をトップに、防衛省・自衛隊の関係部局横断の「整備推進本部」を設置し、19日夕方、初会合を開きました。

この中で、岩屋防衛大臣は「厳しい批判の声を重く受け止め、省全体がこれまでの進め方を反省して、一から出直すくらいの気持ちでこれからの検討を進める必要がある」と述べました。

そのうえで「イージス・アショアを含むミサイル防衛体制の確立は、わが国の防衛力にとって必要不可欠な要素だ。その体制を作り上げるためにも、まずは、地元はもとより国民の信頼回復に全力を尽くしてほしい」と指示しました。