軍訓練区域変更し
成田空港増便 五輪に向け

東京オリンピック・パラリンピックに向け、成田空港の発着便を増やすため、政府は、千葉県の外房の沖合に設定されたアメリカ軍の訓練区域の形を変更することを決めました。これにより年間の成田空港の発着枠はおよそ4万回増える見通しです。

政府は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて海外からの観光客の増加が見込まれることから、千葉県の外房の空域などに設定されているアメリカ軍の「チャーリー区域」と呼ばれる広さおよそ4000平方キロメートルの訓練区域の形を、先の日米両政府の合意に基づいて、ことし7月中旬から変更することを31日の閣議で決めました。

具体的には、訓練区域を形を変更し南側にずらすことで、成田空港の混雑時に、民間航空機がこの空域で旋回し待機できるようになるとしています。

防衛省によりますと、今回の変更によって、今後、成田空港の年間発着枠はおよそ4万回増え、34万回になる見通しです。