論の自由をはき違える
べきでない」国民 原口氏

北方四島を戦争で取り返すことの是非に言及した丸山穂高衆議院議員が、ツイッターに「言論の自由が危ぶまれる」などと書き込んだことについて、国民民主党の原口国会対策委員長は「言論の自由の意味をはき違えるべきではない」と批判しました。

北方四島を戦争で取り返すことの是非などに言及し、日本維新の会を除名になった丸山穂高衆議院議員は、みずからに対する議員辞職勧告決議案をめぐる発言が相次いでいることに関連し「言論の自由が危ぶまれる」などとツイッターに書き込みました。

国民民主党の原口国会対策委員長は、記者会見で「言論の自由は、言論に対する責任があって初めて行使できる。国会議員には憲法の尊重擁護義務が課されているので、はき違えるべきでなく、自分で出処進退を決めてほしい」と丸山氏を批判しました。

また、原口氏は「丸山氏の発言は許されず、衆議院として、けじめをつけないといけない」と述べました。

維新 遠藤氏「辞職へ説得している」

北方四島を戦争で取り返すことの是非などに言及し、日本維新の会を除名になった丸山穂高衆議院議員について、遠藤国会対策委員長は記者会見で、「党の責任として、関係者に心からおわびを申し上げる段階を踏んでいるところだ。辞職してもらうため、松井代表や馬場幹事長が説得している」と述べました。

立民 辻元氏「維新が各党に呼びかけを」

立憲民主党の辻元国会対策委員長は、党の代議士会で「日本維新の会が、議員辞職勧告決議案などを提案し、『人数が足りないから』と言うのであれば、各党に呼びかけ、けじめをつけるのが筋ではないか。自民党からも、衆議院として、どういうけじめをつけるのかという提案があってしかるべきではないか。よく見極め、今後の対応を決めていきたい」と述べました。

社民 吉川氏「ありえない妄言」

社民党の吉川幹事長は、記者会見で「発言を聞いたときは耳を疑った。こうした発言をする国会議員がいること自体が驚きで、国会議員として、ありえない妄言だ。衆議院として対応が必要で、議員辞職勧告決議案の提出に協力したい」と述べました。

希望 松沢氏「単なる失言とは質が違う」

希望の党の松沢代表は、記者会見で「極めて重大で、国益や外交、憲法の精神などを考えてもあるまじき発言だ。単なる政治家の失言とは質が違う。『戦争を手段として、物事を解決したらどうか』という提案や発想は、絶対に許されることではなく、即刻、議員辞職すべきだ」と述べました。

共産 志位氏「維新は辞職勧告を各党に要請すべき」

共産党の志位委員長は、記者会見で「憲法9条と99条の憲法擁護尊重義務に違反しており、議員辞職を強く要求する。日本維新の会は、辞職させる責任を果たさないで『除名して、あとは知りません』では済まされず、各党に『議員辞職勧告決議案を採択してほしい』と要請すべきだ。決議案は全会一致で採択すべきだ」と述べました。