和の新時代に
閣僚は何を語ったか

10連休が明けて令和が本格始動するなか、各閣僚が閣議後の記者会見で新しい時代について発言しました。

山下法相「多文化共生元年に」

山下法務大臣は「特定技能制度が始まったこともあり、日本人と外国人との多文化共生社会の実現は喫緊の重要課題であり、令和元年を『多文化共生元年』と位置づけて日本で生活する人が安心して暮らしていける社会の実現を力強く推進していきたい」と述べました。

また皇位継承に伴う恩赦について、山下大臣は「実施するか否かについては、現在のところ、なにも決まっていない」と述べました。

河野外相「日ロと拉致の解決を」

河野外務大臣は記者会見で、アメリカのメディアの記者から、「『令和』の時代にどのような外交を進めて行くのか」と質問されたのに対し、「『平成』は、日本が戦争に巻き込まれなかった時代であり、『令和』でも平和な時代が続くよう、より努力をしなければならない。可能ならば、『令和』の間にロシアとの平和条約と北朝鮮による拉致被害者の帰還という2つの問題を解決したい」と英語で決意を述べました。

根本厚労相「外の発想取り入れる」

根本厚生労働大臣は「令和の時代は急速な高齢化から現役世代が減少し、社会保障も新たな局面を迎える。医療、介護、福祉、年金といった制度としての社会保障の殻に閉じこもることなく、農業や住宅、金融などの分野にもウィングを広げて、外の発想を積極的に取り入れ、安心できる社会保障や働き方の実現を目指したい」と述べました。

吉川農相「強い農林水産業を」

吉川農林水産大臣は「人口減少の加速やグローバル化の進展などの環境変化に対応しつつ、若い人が未来を託すことができる強い農林水産業と、美しく活力ある農村を実現していきたい」と述べました。

世耕経産相「世界経済を引っ張る時代に」

世耕経済産業大臣は「平成の時代は経済面では日本がすごく元気だとは言えない状況だったと思う。地域も含めた成長戦略をこれから本格的に稼働させ、令和の時代は日本企業が世界に羽ばたいて世界経済を引っ張る時代にしていきたい」と述べました。

渡辺復興相「新しい時代も復興に全力」

渡辺復興大臣は「新たな時代において、被災者が希望を持てるよう復興に全力で取り組み、震災で得た教訓を受け継いでいくことが私の役割だ。G20大阪サミットやラグビーワールドカップなど国際的なイベントを活用し、被災地の復興しつつある姿や魅力を積極的に発信していく」と述べました。

山本国家公安委員長「守るべきもの守る」

山本国家公安委員長は「4日の一般参賀には、14万人を超える国民の皆さんが来たということで、皇室の存在感が変わらず、しっかりしたものであると改めて認識した。自分が所管する防災やテロへの対応も逐一変わっていく状況で、新しい『令和』の時代を迎え、日本として守るべきところは守っていく、変えるべきところは大胆に変えていく、そんな覚悟を持って職にあたっていきたい」と述べました。

茂木経済再生相「安定成長実現したい」

茂木経済再生担当大臣は「新しい時代を迎え、心を新たにさまざまな政策課題に全力で取り組みたい。安倍政権は引き続き経済最優先だ。これまでにGDPは過去最高水準となり雇用環境も抜本的に改善したが、今後もあらゆる政策を総動員してさらに安定した成長を実現していきたい」と述べました。

片山地方創生相「希望持てる地方創生を」

片山地方創生担当大臣は「新しい時代の未来を切り開くため、希望を持てるような地方創生や女性活躍推進などの施策をまとめなければならない重い責任を感じている。多くの方が希望を持ち、和を大切にする時代となっていくため、閣僚の1人として担務を進めたい」と述べました。

鈴木五輪相「五輪・パラに向けしっかり対応」

鈴木オリンピック・パラリンピック担当大臣は「令和の時代になって早々にスポーツのビッグイベントが次々に行われる。オリンピック・パラリンピックまでもう500日を切っており、これからテストイベントがどんどん開かれていくので、また新たな課題も出てくると思う。対応策を立てて本番を迎えるために、これからが重要な時期だと思うので、しっかり対応していきたい」と述べました。