相が逃げ回るのか」
「辞任で集中は前例ない」

桜田オリンピック・パラリンピック担当大臣の事実上の更迭を受け、立憲民主党など野党5党派の国会対策委員長が会談し、安倍総理大臣の任命責任を追及するため、速やかに衆参両院の予算委員会で集中審議を開催するよう求めていくことで一致しました。

会談で、立憲民主党の辻元国会対策委員長は「桜田大臣の辞任は遅きに失した。『大臣の任にあらず』という再三の指摘を無視し、居座り続けさせた責任は安倍総理大臣にある。いよいよ、安倍長期政権の『辞任ドミノ』が始まったということではないか」と述べました。そして、安倍総理大臣の任命責任を追及するため、速やかに衆参両院の予算委員会で集中審議を開催するよう求めていくことで一致しました。

このあと、辻元氏は自民党の森山国会対策委員長にこうした内容を申し入れ、記者団に対し「安倍政権のおごりや緩み以上の問題だ。安倍総理大臣が国会での説明を拒否するなら、総理大臣が逃げ回るということになる。平成のうみは、平成のうちに出し切るべきで、きちんと説明責任を果たしてもらいたい」と述べました。

自民 国対委員長「辞任で集中は前例ない」

立憲民主党の辻元国会対策委員長と会談したあと、自民党の森山国会対策委員長は記者団に対し「今まで多くの大臣が辞めたが、それで予算委員会の集中審議を開いた前例はない。安倍総理大臣は任命責任も認め国民にもおわびしているので、それ以上のものはないのではないか。大臣の辞任が国会運営に影響を与えてはならず、粛々と法案審議を進め、結論を出すのが立法府の責任だ」と述べました。

また「震災復興は非常に大事な政治課題で、被災地の皆さんに寄り添うことが大事なのにそれを逆なでするような発言で非常に遺憾だ。政府には慎重な対応をしてもらわないと困る」と述べました。

森山国会対策委員長は午後、立憲民主党の辻元国会対策委員長と再び会談しました。そして、野党側が求める予算委員会の集中審議について「安倍総理大臣は任命責任を認め、国民におわびしており、それ以上のものはない。過去に大臣の辞任で集中審議を開いたこともない」として、応じない考えを伝えました。

一方で森山氏は、今の国会で党首討論を行うことを提案し、今後、日程などの調整を進めることになりました。