本海」呼称めぐり
当事国による非公式協議

「日本海」の呼称をめぐり、韓国と北朝鮮が、東の海を意味する「東海(とんへ)」という呼称を使うよう主張していることを受けて、国際機関が呼びかけて日本も参加する形で3か国の当局者らがイギリスで非公式に協議しました。

「日本海」という呼び方をめぐり、韓国と北朝鮮は、戦前の日本の植民地主義に根ざした呼び方だとして、東の海を意味する「東海」という呼び方を単独で使うか「東海」を「日本海」と併記するべきだと長く主張してきました。

各国が海図を作る際のガイドラインを示す国際機関のIHO=国際水路機関は、ガイドラインの改訂を前に、9日、日本も参加する形で当事国の担当者らによる非公式の協議を主催しました。

これについて韓国外務省の報道官は11日午後、参加したのは南北と日本など数か国だと明らかにするとともに「率直な意見交換をした」と述べ、韓国と北朝鮮はこれまでの主張を繰り返したものとみられます。

一方、日本側は「日本海は国際的に確立した唯一の呼称であり、変更する必要性も根拠もない」と一貫して主張していて、双方の歩み寄りは難しい状況です。