色ある研究に取り組む
私大支援事業打ち切りへ

特色ある研究に取り組む私立大学への支援事業について、柴山文部科学大臣は研究の質の向上を重視した支援を優先したいとして、基本的に今年度いっぱいで打ち切る方針を明らかにしました。

特色ある研究に取り組む私立大学に対し、文部科学省は最長で5年間財政支援する「研究ブランディング事業」を3年前から進めています。

一方で、この事業をめぐっては去年、幹部が逮捕・起訴される汚職事件が起きたことから、文部科学省は今年度から新たな大学の募集を取りやめることになっていました。

柴山文部科学大臣は記者会見で、教育や研究の質の向上を重視した支援を優先したいとして、基本的に今年度いっぱいで事業を打ち切る方針を明らかにしました。

また77の私立大学への支援が途中で打ち切られることについては「大学からの相談には丁寧に対応するとともに、私学助成金の安定的な確保に努めていきたい」と述べました。

一方、事業の打ち切りへの汚職事件の影響については「見直しの1つのきっかけにはなったかもしれないが、切り離して考えてほしい」と述べました。