田“忖度”発言「撤回と
謝罪で済まされぬ」野党

北九州市と山口県下関市を結ぶ道路の整備をめぐって、塚田国土交通副大臣が、「安倍総理大臣や麻生副総理が言えないから、私が忖度(そんたく)した」と発言し、その後、撤回したことについて、野党6党派は、国会対策委員長らが会談し、塚田氏の辞任を求めていくことで一致しました。

今年度の国の予算で調査費が計上された、北九州市と山口県下関市を結ぶ道路の整備をめぐって、塚田国土交通副大臣は、北九州市で開かれた会合で、「安倍総理大臣や麻生副総理が言えないから、私が忖度した」と発言し、その後、事実とは異なるとして、撤回し、謝罪するコメントを出しました。

立憲民主党など野党6党派の国会対策委員長らが、3日、国会内で会談し、「撤回と謝罪では済まされない」として、塚田氏の辞任を求めていくことで一致しました。

また、憲法改正をめぐって、与党側が、国民投票法の改正案を審議するため、3日、衆議院憲法審査会の日程を協議する懇談会を開催したいとしていることに対し「与野党の合意がない」として、応じられないという方針を確認しました。

このあと、立憲民主党の辻元国会対策委員長は、自民党の森山国会対策委員長と会談し、こうした内容を伝えたあと、記者団に対し、「言ったとたんに即、辞任で、アウトだ。利益誘導、あっせん利得だ。塚田氏は辞任されたほうがいい」と述べました。

自民党の森山国会対策委員長は、記者団に対し「極めて遺憾な発言だが、本人も反省し、発言を撤回して、おわびしているので、野党にもご理解を頂ければと思っている。塚田国土交通副大臣には、強い反省の上に立って頑張ってもらえればと思う」と述べ、辞任の必要はないという考えを示しました。