度発言は「われを忘れて
事実と違う発言」塚田副大臣

道路の整備をめぐって、安倍総理大臣らの意向を「忖度(そんたく)した」と発言した塚田国土交通副大臣は「事実と異なる発言をした」と述べ、改めて謝罪したうえで、辞任は否定し、職務を続ける考えを示しました。

安倍総理大臣の地元 山口県下関市と、麻生副総理兼財務大臣の地元の福岡県を新たに結ぶ道路の整備をめぐって、国土交通副大臣を務める自民党の塚田一郎参議院議員は1日「安倍総理大臣や麻生副総理が言えないから、私が忖度した」と発言しました。

塚田副大臣は2日、事実とは異なるとして発言を撤回し、謝罪するコメントを出しましたが、野党側が辞任を求めています。

塚田副大臣は3日、記者団に対し「事実と異なる発言をしたことで多くの人に多大なる迷惑をかけた。改めて心より謝罪を申し上げる」と述べました。
そのうえで「しっかりと事実を説明することによって責任を果たしていきたい。国会の質疑もあるので説明責任を果たしていきたい」と述べ、辞任は否定し職務を続ける考えを示しました。

衆院厚労委でも答弁「われを忘れ事実とは違う発言」

塚田副大臣は、3日午後の衆議院厚生労働委員会でも答弁に立ち、「大勢が集まる会の席だったのでわれを忘れて、事実とは違う発言をした。選挙応援において、いかなる場所においてでも、事実と異なることを言うことは許されない」と述べました。

さらに、塚田副大臣は、去年12月20日に自民党の吉田参議院幹事長から、今回の道路整備に関する要望を受けたことを明らかにしたうえで、「調査費の予算計上は、国土交通省として判断したことであり、私が忖度した事実もないし、吉田幹事長の発言によって決定したという事実もない」と述べました。