相の地元で道路整備
「私が忖度」発言を撤回

北九州市と山口県下関市を結ぶ道路の整備をめぐって、塚田一郎国土交通副大臣は「安倍総理大臣や麻生副総理が言えないから、私が忖度(そんたく)した」と発言しましたが、2日、事実とは異なるとして、撤回しました。

北九州市と山口県下関市を新たに結ぶ道路の整備に向けて、今年度の国の予算では、調査費が計上されました。

これに関連して、国土交通副大臣を務める自民党の塚田一郎参議院議員は1日、北九州市で開かれた集会で、安倍総理大臣が下関市を、麻生副総理兼財務大臣が福岡県を地元とすることに触れたうえで、「安倍総理大臣や麻生副総理が言えないから、私が忖度(そんたく)した」と述べました。

しかし、塚田副大臣は2日、「発言は事実と異なる」として、撤回し、謝罪するコメントを出しました。
そのうえで、「下関北九州道路は、国で事業の必要性などを鑑み、直轄調査を実施することにした」としています。

参議院では、4日に決算委員会が開かれることになっていて、野党側から、発言に対する批判が出ることも予想されます。