は勉強しても差が
分かりにくい」河野外相

外務省が外国の国名を表記する際に使っているカタカナの「ウ」に濁点をつける「ヴ」の表記を変更する法案の審議が参議院で行われ、河野外務大臣は発音のしやすさなどを優先して表記の見直しを判断したと説明しました。

外務省をはじめ政府が外国の国名を表記する際は、原則「在外公館名称位置給与法」で定められた大使館の名称が基になっていて、国会に提出された改正案では、カリブ海の島国「セントクリストファー・ネーヴィス」の「ヴィ」の表記を「ビ」に変更するなどとしています。

28日の参議院外交防衛委員会で改正案について審議が行われ、河野外務大臣は「VとBの発音やSとTHの違いは多くの日本人が勉強していてもなかなか差が分かりにくいのが現実だ。原音に近くするのも無理があり、国民に定着していることや発音のしやすさを優先した」と説明し、理解を求めました。

また審議では、イギリスの大使館の名称が「在英国日本国大使館」と漢字で表記されていることについても意見が交わされ、河野大臣は「英国よりもイギリスのほうが分かりやすいという議論は当然ある」と述べ、表記の見直しを検討する考えを示しました。

改正案は審議のあと委員会で全会一致で可決され、29日成立する見通しです。