元号考案者「4月1日の
決定後も公表せず」官房長官

新たな元号の来月1日の決定を前に、政府が今月14日、候補案の考案を有識者に委嘱したことに関連し、菅官房長官は午前の記者会見で、新元号の考案者が詮索されるのは適当ではないなどとして、新元号決定後も考案者の名前を公表しない考えを示しました。

来月1日の新たな元号の決定を前に、菅官房長官は24日記者団に対し、今月14日に新元号の考案を複数の有識者に正式に委嘱したことを明らかにしました。

これについて菅官房長官は午前の記者会見で、「国文学、漢文学、日本史学、東洋史学の4分野の学識を有する方の中から委嘱したが、具体的にどの分野の専門家に委嘱したか答えることは差し控えたい」と述べました。

そのうえで、「考案者の氏名は、委嘱された候補者が氏名の秘匿を希望されていることに加えて、候補者を明らかにすれば、誰がどのような元号を考案したかなどが詮索される。こうしたことは適当ではないと考えており、公表は差し控えさせていただきたい」と述べました。

また菅官房長官は、記者団が、4月1日の新元号決定後も明らかにする考えはないのか質問したのに対し「公表は差し控える」と述べ、新元号決定後も考案者の名前を公表しない考えを示しました。