階氏から『党勢拡大に
邁進を』と」鷲尾氏 自民入党へ

衆議院新潟2区選出で無所属の鷲尾英一郎議員は、20日、自民党に入党届を提出しました。近く、正式に入党が認められる見通しです。

自民党への入党を希望していた鷲尾議員をめぐっては、18日、党の新潟県連が、鷲尾氏と選挙区で議席を争い、比例代表で復活当選した議員が新潟2区の支部長を続けることを条件に、入党を認めることを了承しました。これを受けて鷲尾氏は、20日午前、自民党本部を訪れ、二階幹事長と面会し、入党届を提出しました。

このあと鷲尾氏は記者団に対し、「二階幹事長からは、『党勢の拡大に邁進(まいしん)するように』と言われた。『しっかり頑張ります』と答えた」と述べました。鷲尾氏の入党は、新潟県連の手続きなどを経て、近く、正式に認められる見通しです。

逢沢氏「説明責任果たせるかが大切」

自民党の逢沢元国会対策委員長は谷垣グループの会合で、「政治なので、さまざまなことが起きるが、国民に対し、説明責任を果たせるかどうかが最も大切だ」と述べました。

細田派 鷲尾氏の立候補は無所属でも認めない

鷲尾氏と選挙区で議席を争い比例代表で復活当選した細田健一議員が所属する自民党の細田派は、緊急に幹部が集まり、対応を協議しました。

出席者からは「党内の議論が不十分でこれまでの経緯が不透明だ」といった指摘や、先の細野元環境大臣の二階派入りも念頭に、「入党の手続きを考え直すべきだ」という意見が出されました。

そして、新潟2区では、支部長の細田氏が引き続き党の公認候補として立候補し、今後、この選挙区では、鷲尾氏の立候補は無所属でも認めないよう求めていく方針を確認しました。

派閥の事務総長を務める下村元文部科学大臣は「派閥として、新潟2区は細田健一氏しかいないと確認し、応援していくことを決定した。党の執行部にも伝えたい」と述べました。