合つかず家族の理解も
得られず」辰巳氏が固辞

来月行われる大阪府知事と大阪市長のダブル選挙をめぐって、自民党が立候補を要請していた俳優の辰巳琢郎氏は10日夜、自民党関係者に立候補を固辞する考えを伝えました。これを受け自民党は、辰巳氏に代わる候補者の調整を急ぎ、知事選挙の候補者については11日にも発表したいとしています。

いわゆる「大阪都構想」をめぐって、大阪維新の会の代表を務める大阪府の松井知事と、大阪市の吉村市長は、選挙で改めて民意の後押しを得たいとして、先週8日、辞職願を提出し、来月7日に行われる市長選挙には松井氏が、知事選挙には吉村氏が、立候補することにしています。

これに対し自民党はそれぞれの選挙に候補者を擁立する方針で、大阪維新の会に批判的な勢力を結集したいとして、大阪市出身の俳優、辰巳琢郎氏に立候補を要請していました。

しかし辰巳氏は10日夜、自民党関係者に対し、「仕事の都合がつかないうえ、家族の理解が十分に得られなかった」などとして立候補を固辞する考えを伝えました。

自民党はダブル選挙に候補者を擁立する方針に変わりはないとして、知事選挙の候補者については元大阪府幹部を軸に調整を急ぎ、11日にも発表したいとしています。