賊版対策「関係者の懸念
重く受け止めたい」文科相

「海賊版サイト」対策としての著作権法の改正案について、柴山文部科学大臣は、与党内にも慎重な意見があることを踏まえ、今の国会に提出できるよう、関係者との調整を丁寧に進める考えを示しました。

インターネット上の「海賊版サイト」対策をめぐり、文部科学省は、著作権の侵害に対する新たな措置として、違法なダウンロードの範囲を漫画などの著作物すべてに広げる著作権法の改正案を今の国会に提出する方針です。

一方で、日本漫画家協会の声明など内容の見直しを求める声が出ていて、自民党の総務会の了承はまだ得られていません。

柴山文部科学大臣は記者団に対し、「有識者や漫画家をはじめ関係者からの懸念が根強く示されていることは重く受け止めたい。与党からも慎重な意見を聞いている」と述べました。

そのうえで、「文部科学省として丁寧な意見集約をしていきたい」と述べ、改正案を今の国会に提出できるよう、関係者との調整を丁寧に進める考えを示しました。