違いの証言を理由に
告発は遺憾」千葉 御宿町長

千葉県御宿町の石田義廣町長が議会によって予算計上が認められなかった事業を実施したことをめぐって、町議会は28日、町長が百条委員会でうその証言をしたとして、刑事告発することを決めました。

御宿町では去年、町が提案したメキシコから学生を招く国際交流事業の経費230万円余りについて、町議会が「町の主催とするのはふさわしくない」などとして、予算に計上することを認めませんでしたが、石田町長は学生を受け入れる大学などが費用を負担する形で、町の事業として実施しました。

これに対し、議会は地方自治法を逸脱する行為だとして法律に基づく調査権を持つ百条委員会を設置して調査を行い、28日の本会議に報告書の案が提出されました。

この中では「事業は石田町長の私的事業と見るのが妥当で、町長は職権を乱用し、町政を私物化した」などと結論づけていて、賛成多数で報告書案が可決されました。

続いて、本会議では石田町長が百条委員会でうその証言をしたとして、偽証の疑いで刑事告発することを賛成多数で決めました。

本会議の終了後、石田町長は記者団に対し「勘違いの証言を理由に告発されるのは遺憾だ。事業を実施したことに問題はなかったと思っている。町長を辞職する考えはない」と述べました。