野氏二階派入りに県連
懸念の声 二階氏は発言せず

民主党政権で閣僚を務めた細野豪志氏が、自民党二階派に加わったことについて、自民党の全国幹事長会議で、地元の静岡県連から、懸念の声が出されました。

衆議院静岡5区選出の細野元環境大臣は、先週、無所属のまま自民党二階派に入り、今後、自民党への入党を目指す考えを示しています。

これについて、9日開かれた自民党の全国幹事長会議で、静岡県連の薮田宏行幹事長は、「県選出の国会議員団も入党は認められないと確認している。地元では『統一地方選挙にも影響が出るのではないか』と心配する声がある」と指摘し、二階幹事長に見解をただしました。

これに対し、二階氏は発言せず、林幹事長代理が「細野氏は、自民党に入党したわけではなく国会の会派で連携することも現時点では考えていない」と説明しました。

このあと薮田氏は記者団に対し、「納得できない。機会があれば二階幹事長から直接、考えを聞きたい」と述べました。

また、自民党青年局の会合では、岸田派の元議員が選挙区で細野氏と議席を争ってきたことを念頭に、「われわれの仲間が、野党の閣僚経験者を相手に頑張っている。その努力をないがしろにするようなことはやめてほしい」という意見が出されたということです。