間を見捨てるわけには
いかない」静岡選出自民議員

民主党政権で環境大臣などを務めた細野豪志衆議院議員は、自民党二階派に加わりましたが、地元の静岡県選出の自民党の国会議員らは、選挙区でこれまで細野氏と議席を争ってきた岸田派の元議員を引き続き支援する方針を確認しました。

衆議院静岡5区選出の細野元環境大臣が、先週無所属のまま自民党二階派に加わり、今後入党を目指していることを受けて、静岡県選出の自民党の国会議員らは6日、党本部で対応を協議しました。

その結果、細野氏ではなく、これまで細野氏と議席を争ってきた岸田派の吉川赳元衆議院議員を引き続き、支援する方針を確認しました。

静岡県連の牧野京夫会長は、記者団に対し「仲間を簡単に見捨てるわけにはいかない。われわれは今の態勢で臨むという意思を持ち続けるしかない」と述べました。

また、岸田派の会長を務める岸田政務調査会長は、群馬県川場村で記者団に対し「静岡5区には正式な自民党の支部長がおり、岸田派のメンバーだ。同志は大事にしなければならない」と述べました。

細野氏の自民党への入党をめぐっては、二階幹事長が歓迎する意向を示す一方、党内では岸田派を中心に反発が出ていて、調整は難航することが予想されます。

自民 逢沢氏「細野氏は説明責任果たせ」

自民党の逢沢元国会対策委員長は、谷垣グループの会合で「自民党は、有為な人材を受け止める大きな度量のある政党だが、細野氏は、かつて政権与党に対し、どういう発言をしていたのか。『自民党に入りたいと言う人も言う人だし、それを入れる自民党もなんだ』ということになってはいけない。政治の基本的な姿勢として、説明責任を十分果たすことが大事だ」と述べました。