議院で代表質問
統計不正・F35・消費税

衆議院では31日も、安倍総理大臣の施政方針演説などに対する各党の代表質問が行われました。

統計不正問題 公明 斉藤幹事長

この中で、公明党の斉藤幹事長は、厚生労働省の統計不正問題について、「不適切な方法による調査が約15年間にわたって行われていたことは到底許されるものではなく、厚生労働省は猛省すべきだ。1日も早く不足分の追加給付を進め、過去に給付された方へも、一刻も早い給付へ最大限努力してもらいたい」とただしました。

これに対し、安倍総理大臣は「厚生労働省の特別監察委員会には、事務局機能も含めより独立性を高めた形でさらに厳正に調査を進めてもらうとともに、統計委員会には新たに専門部会を設置し、基幹統計に加えて一般統計についても徹底した検証を行ってもらう。こうした取り組みを通じて再発防止に全力を尽くすことで、政治の責任をしっかりと果たしていく」と述べました。

F35導入 共産 志位委員長

共産党の志位委員長は、政府が旧型の戦闘機の後継として最新鋭のステルス戦闘機F35を100機以上導入することを決めたことについて、「対日貿易赤字の削減のためとして、アメリカのトランプ大統領の求めに応じたことにほかならない。トランプ大統領に言われたから買う、これでは『浪費的爆買い』としかいいようがない」と迫りました。

これに対し、安倍総理大臣は「今般、追加取得を決定したF35については、老朽化した現有のF15を代替するものだ。老朽化を放置することは国民の命を守る責任を持つわれわれとしては、無責任な姿勢と言わざるをえない。わが国の防衛に万全を期すため、わが国の主体的な判断のもと、その取得を決定したものであり、『浪費的爆買い』とは、全く的外れな間違いだ」と述べました。

統計不正問題 維新 馬場幹事長

日本維新の会の馬場幹事長は、厚生労働省の統計不正問題について、「政府は不祥事が起こるたびに調査委員会を立ち上げてきたが、第三者委員会はどのような要件を備えるべきか。統計行政を根本から再構築すべきではないか」と質問しました。

これに対し、安倍総理大臣は「第三者委員会の設置運営に関し一般論として申し上げるなら、客観性や中立性が疑われるような委員構成や会議運営をなすべきではないと考えている」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は、統計行政の在り方について「きのうの統計委員会で点検検証部会を設置し、各府省が所管する統計について検証対象、調査方法などが妥当かを含め、再発防止や統計の品質向上といった観点から徹底した検証を行うこととした。そうした結果も踏まえつつ、総合的な対策を講じていく」と述べました。

消費税 「社会保障を立て直す国民会議」野田前首相

衆議院の会派「社会保障を立て直す国民会議」の代表を務める野田前総理大臣は、消費税率の引き上げで景気が落ち込むのを防ぐためのキャッシュレス決済のポイント還元制度について、「現金で買い物をする子どもや高齢者は増税、カードを利用する富裕層は減税だ。キャッシュレス決済でのポイント還元策は逆進性を助長するのではないか」と質問しました。

これに対し、安倍総理大臣は「逆進性を助長するといったことのないよう、誰でも簡単に加入できるプリペイドカードなど多様な選択肢を用意し、クレジットカードを持たない幅広い消費者が、ポイント還元のメリットを受けられるようにする」と述べました。

そのうえで、安倍総理大臣は「混乱を回避するため、ポイント還元の対象となる店舗に、還元率を明記したポスターなどを貼り、消費者がひと目でわかる工夫を講じる。十二分の対策を講じ、10%への引き上げによる景気の腰折れを防ぎ、その回復力を確かなものとしていく」と述べました。また、

安倍総理大臣は、今回の厚生労働省の統計不正問題が統計法違反にあたるかについて、「犯罪の成否は、捜査機関により法と証拠に基づき、個別に判断されるべき事柄であり、政府としてお答えすることは差し控える」と述べました。

共産 志位委員長「問題の中心点を答えず」

共産党の志位委員長は記者会見で「国政の基本問題について焦点を絞って聞いたが、いちばんの中心点に対し、ことごとく答えられないという答弁だった。統計不正の問題で、『組織的な隠蔽を報告書では否定したが撤回するべきではないか』と聞いたが、一切、答えがなかった。『賃金は上昇している』というのは、全くよりどころがなくなり、消費税増税の根拠が二重三重に崩れてきたことが明瞭だ」と述べました。

維新 馬場幹事長「身を切る改革 やる気ない答弁」

日本維新の会の馬場幹事長は記者会見で「消費税の引き上げは本気度が感じられたが、議員定数の削減などの身を切る改革はやる気のなさがはっきりした答弁だった。安倍総理大臣からは、『憲法改正は必ずやる』という思いが伝わってきたが、各党が憲法審査会に改正項目を出さなければ、国民はどの項目をどう改正するのか分からないので、自民党には、憲法審査会を動かしていくことに全力をあげてもらいたい」と述べました。