が長い」「6月には
成果を」「がっかりした」

日ロ首脳会談の結果を受け、北方領土の元島民などでつくる千島歯舞諸島居住者連盟の河田弘登志副理事長は「領土問題について具体的な話がなかったので、問題解決までまだ先が長いのではと感じました」と落胆した様子で話しました。

そのうえで、河田副理事長は「政府には、ことし6月の首脳会談で少しでも交渉を前進させて、領土問題を解決するための明確な答えを具体的に示してほしい」と話しました。

根室支部長「6月は強い決意で」

千島歯舞諸島居住者連盟の宮谷内亮一根室支部長(76)は「今回の会談で進展を期待していたが、具体的な成果がなく残念でした。ことし6月に日本で行われる予定の首脳会談では、何としても領土返還に結びつく成果があってほしいと強く期待しています。安倍総理大臣には、領土問題を何としても動かすという強い決意で、ロシアのペースに乗せられず、日本のペースで積極的に交渉を進めてほしいです」と話していました。

元島民「がっかりした」

歯舞群島の志発島出身の木村芳勝さん(84)は、根室市内の自宅で日ロ首脳会談の行方を見守りました。

安倍総理大臣とプーチン大統領の記者発表が終わると、木村さんは「島を返すとか返さないといった言葉もなく、進展を期待していただけにがっかりしました。これ以上期待しても返還は難しいのではないかと思います。私たち元島民には時間が残されていないので、少しでも交渉が進むことを願います」と時折目に涙を浮かべながら話していました。