議決定やり直す可能性
極めて高い」麻生財務相

賃金などに関する調査を厚生労働省が不適切な手法で行っていた問題を受けて、麻生副総理兼財務大臣は記者会見で、雇用保険などが本来より少なかった分をさかのぼって支給するため、先に閣議決定した新年度予算案を修正する考えを示しました。

この中で麻生副総理兼財務大臣は「経済財政運営に関する政策判断の前提となるという部分が非常に大きく、常に正確性を求められているものでもあり、甚だ遺憾だ」と述べました。

この問題をめぐっては、雇用保険や労災保険などが本来より少なく支給されていたケースがあり、厚生労働省はさかのぼって差額を支給する方針です。

これについて麻生副総理は「新年度予算案において追加給付に必要な予算を計上する方向で調整を進めていく考えだ。追加の歳出額はいま調査中だが、閣議決定をもう一回やり直すという可能性は極めて高い」と述べ、先月21日に閣議決定した新年度予算案を修正する考えを示しました。