助金知らなかった」と
返金 小里農水副大臣の支部

農林水産省の小里泰弘副大臣が代表の自民党支部が、水産庁の補助金が交付された鹿児島県の企業から去年、12万円の献金を受けていたことがわかりました。国から補助金を受けた企業が、交付決定から1年以内に献金することは原則として禁止されていて、小里氏の支部は3日、会社側に返金したということです。

政治資金収支報告書によりますと、小里氏が代表を務める「自民党鹿児島県第三選挙区支部」は、去年7月、鹿児島県阿久根市の水産加工会社、「下園薩男商店」から12万円の献金を受け取っていました。

この会社は、おととし12月、水産加工や流通施設の改修などに関する水産庁の補助金1億4800万円余りの交付が決定していました。

政治資金規正法では、国から補助金を受ける企業が、交付決定の通知から1年以内に政治献金をすることを原則として禁止しています。

小里氏の自民党支部は「補助金の交付を受けていることを全く知らなかった。会社と相談したうえで、きのう寄付を返金した」としています。