国人材「穴だらけの法案
直すため対案を」玉木氏

外国人材の受け入れを拡大するための法案をめぐって、国民民主党は党独自の対案を提出し、参議院法務委員会で合わせて審議に入りたいと提案しましたが、立憲民主党が十分な説明を受けていないなどとして引き続き協議することになりました。

外国人材の受け入れを拡大するための法案をめぐって、国民民主党は29日午前、参議院に党独自の対案を提出しました。

対案では、政府に制度設計などの再検討を求め、受け入れる外国人労働者の数に上限を設けるほか、技能実習生などの制度を抜本的に見直すことなどが盛り込まれています。

参議院法務委員会の理事会で、国民民主党は対案を委員会で法案と合わせて審議するよう提案しました。

これに対し、自民・公明両党などは賛同しましたが、立憲民主党は「対案の内容について十分な説明を受けていない」などとして「扱えない」と主張し、引き続き協議することになりました。

一方、委員会では午後から、外国人材の受け入れを拡大するための法案の趣旨説明と質疑が行われる予定で、与党側は着実に審議を進め、来月10日までの会期内に成立を図りたい考えなのに対し、野党側は成立を急ぐべきではないとして、十分な審議を求めていく考えです。

国民 玉木代表「穴だらけの法案直す」

国民民主党の玉木代表は党の代議士会で、「穴だらけの法案を直していかなければならないので、参議院に提出した、わが党の対案を政府案と並べて議論していく。政府案は誰が見ても、おかしい法案なので、1歩でも2歩でもよくなるように審議していく姿を見せていきたい」と述べました。

維新 馬場幹事長「対案遅きに失した」

日本維新の会の馬場幹事長は党の代議士会で、国民民主党が対案を参議院に提出したことについて、「遅きに失した感じがする。参議院で法案が修正されると、もう一度、衆議院に戻ってくることになるので、物理的にも不可能ではないか。われわれが修正協議をしていたときに一緒にやるなり、アクションを起こすべきだった」と述べました。