岸田首相長男の翔太郎秘書官 退職・期末手当など返納申し出

岸田総理大臣の長男の翔太郎秘書官が、総理大臣公邸での不適切な行動を受けて、6月1日付けで更迭されることに関連し、松野官房長官は、本人から退職手当などを返納したいという申し出があったことを明らかにしました。

岸田総理大臣は、長男の翔太郎秘書官について、去年の年末に総理大臣公邸の公的なスペースで親戚と写真撮影するなど、不適切な行動をとった責任を取らせたいなどとして、6月1日付けで更迭することを明らかにしました。

松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で、翔太郎氏に対する退職手当などの取り扱いについて「翔太郎氏から『退職手当や、ボーナスにあたる期末手当、勤勉手当が支給されるのであれば、すべて返納したい』という申し出があった」と明らかにしました。

一方、松野官房長官は、翔太郎氏の公邸内での不適切な行動を岸田総理大臣がいつ知ったのか問われたのに対し、先週の週刊誌による報道で認識したと説明しました。

自民 遠藤総務会長「しっかりと受け止め 教訓にして」

自民党の遠藤総務会長は、記者会見で「国民から見て、少し批判を浴びるようなことがあったのだと思う。まだ青年であるので、しっかりと受け止め、教訓にして頑張ってもらいたい」と述べました。

自民 梶山幹事長代行「襟を正して 行動を考えて」

自民党の梶山幹事長代行は、記者会見で「公職に就く者、その周りにいる者は、しっかりと襟を正してみずから行動を考えていただきたい。国会が最終盤を迎える中、政府与党の連携を密にして、一層の緊張感を持って臨んでいきたい」と述べました。

立民 安住氏「国民にどう思われるかという感覚持つべき」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、党の会合で「国民の意識や声に鈍感になっているから更迭が遅れたのではないか。国民にどう思われるかという感覚を持つべきで、自分は特別な存在だという意識をもし持っているとすれば大きな誤解だ」と述べました。

国民 玉木代表「辞任は当然」

国民民主党の玉木代表は、記者会見で「セキュリティーの観点からも非常に問題があり、辞任は当然だ。厳重注意をした時点で辞めさせていれば、これほどの騒ぎにはならなかったと思うので、後手後手に回ったことは否めない。衆議院の解散・総選挙に向けた環境整備の一環と捉え、準備を加速したい」と述べました。