奈良県知事選挙 現職と新人の6人が立候補

統一地方選挙の前半戦として行われる奈良県知事選挙は、3月23日告示されました。
現職と新人あわせて6人が立候補し、17日間の選挙戦がスタートしました。

奈良県知事選挙に、立候補したのは届け出順に、
▽日本維新の会の新人で元生駒市長の山下真氏(54)
▽無所属の新人で自民党県連が推薦し立憲民主党県連が支持する総務省の元官僚の平木省氏(48)
▽無所属の新人で共産党が推薦する元大和郡山市議会議員の尾口五三氏(72)
▽5期目を目指す無所属の現職で国民民主党県連が推薦する荒井正吾氏(78)
▽無所属の新人で元中学校英語講師の西口伸子氏(68)
▽無所属の新人で会社員の羽多野貴至氏(43)
以上の6人です。

6人の候補者は、立候補の届け出を済ませたあと、街頭などで支持を呼びかけました。

山下氏は、「奈良県の政治のやり方、これを抜本的に改めてまいります。民間の発想を取り入れて、奈良県政を改革してまいります。大阪では、教育の無償化がかなり進んでおりますが、奈良県も少しでもこれに近づけるように努力をしてまいります」と訴えました。

平木氏は、「若い力、そして新しい発想、市町村との連携、私にしかできない奈良県の成長、日本一奈良県が安心して安全で子育てができる、教育が受けられる、そういった全国から注目される奈良県をつくっていこう」と訴えました。

尾口氏は、「リニアの誘致とその残土を処理するための2000メートルの滑走路整備を中止し、そのお金で教育や福祉、豊かな奈良県にしよう。教育といえば奈良県、福祉・医療といえば奈良県、こういう奈良県にしていきたい」と訴えました。

荒井氏は、「リニアの奈良市附近駅が県内にできなくなると2度と取り返しがつかない。滑走路、防災拠点もできなくなる。奈良の発展を愚直に、まじめに最後まで貫き通したい」と訴えました。

西口氏は、「経験も知識もある人材を無駄にすることはないと思う。中高年のみなさんに頑張ってもらいこの社会を変えていくことが必要だ」と訴えました。

羽多野氏は、「少子高齢化対策をメインにやりたい。特に高齢者のバスをできれば無料にしたい」と訴えました。

今回の選挙は、4期16年務めた現職に新人5人が挑む構図となりました。
これまで現職を支援してきた自民党の県組織は、今回、元総務官僚の新人への推薦を決めたものの、一部の県議らは現職を引き続き支援していて、「保守分裂」の様相となっています。
日本維新の会は、大阪以外で初めてとなる公認候補の知事の誕生を目指しています。
選挙戦では、人口減少対策や子育て政策などに加え、大規模事業の進め方などをめぐっても論戦が交わされる見通しです。

奈良県知事選挙は、17日間の選挙戦を経て、3月31日に告示される県議会議員選挙とともに、4月9日に投票が行われ、即日開票されます。