外相のG20出席見送り“外務省から相談なし” 自民 麻生副総裁

林外務大臣が先週、G20=主要20か国の外相会合への出席を国会審議を理由に見送ったことについて、6日、自民党の麻生副総裁は、党の役員会で、外務省から相談がなかったなどと苦言を呈しました。

このなかで、自民党の麻生副総裁は「林外務大臣がG20への出席をやめる理由はなかった。内閣や外務省から参議院側に相談された形跡もなく、このようなことが二度と起こらないようにしてもらいたい」と指摘しました。

また、世耕参議院幹事長も「外務省からは書面で、G20の日程の説明があっただけで、『こういう議題があるから絶対行きたい』といった話はなかった。今後、閣僚の重要な海外出張については、しっかり相談していただきたい」と述べました。

役員会のあとの記者会見で、茂木幹事長は「麻生氏や世耕氏の話を、岸田総理大臣はうなずいて聞いていた。私からも、『大変重要な指摘なので、政府には重く受け止めてほしい』と指摘した」と述べました。

2日にも苦言

今回の事態について、自民党の麻生副総裁は、2日、派閥の会合でも国際的な影響を考えなければならないと苦言を呈していました。

会合では「林外務大臣が、G20外相会合に出られなくなったというのはどうかと思う。ウクライナ情勢の話をする会合に、国会論議が理由で出られないということの反響を少し考えなければならない」と述べました。